平素(日常)のお飾りの仕方を簡単に紹介します。
日常のお飾りは「三具足(みつぐそく)」といい、
特別な時のお飾りを「五具足(ごぐそく)」といいます。
お仏壇で最も大切な「ご本尊」を、お仏壇の最上段に安置します。
それぞれの尊前にはお仏飯をお供えしましょう。
お仏飯はその日の内にお下げして、ありがたく頂きましょう。
※決して処分することのないように。
仏具を並べていきます。
広い段のところが置きやすいでしょう。
「三具足(みつぐそく)」という仏具の三点セットが最も基本の形です。
香炉をお仏壇のちょうど真ん中にくるように置き、香炉を中心にロウソク立てと花瓶を、左右のバランスよく置きましょう。
お花は色花をお供えしましょう。
香炉やロウソク立てを、お仏壇の前にある台(経卓)に置いてある家庭が多いようですが、香炉もロウソク立ても「お仏壇の中」に置くのが正しい形です。
…写真の準備中です…
過去帳を置きます。
お仏壇の中心は阿弥陀さまですので、中央を外して右に少しずらして置きましょう。
三具足とは違う段の方が置きやすいかと思います。
※手の届きやすいところで、なおかつローソクの火、お花の花粉や水が触れないところに置きましょう。
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最後に空いているスペースにお供え物を置き、お供えしましょう。
お供え物は、供物台やカゴなどに入れるか、お盆や半紙などを敷くようにしましょう。
※お供え物は貯めこまず、傷まないうちに(数日内に)お下げして、ありがたく頂きましょう。
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お仏壇の前に経卓(きょうじょく)という台がある場合、その上には「お経本」を置きます。
(小さいおリンくらいは可)
故人の写真、マッチや線香、お供え物などはこの経卓の上には置きません。
写真や、お仏壇に入りきらないお供え物などは、別の台を用意しましょう。
※マッチ、ライター、お線香やロウソクの予備、火消し壺、火消し帽子、それらを収める四角い入れ物などは火道具であって仏具ではありませんので、お仏壇の中、経卓の上には置かないようにしましょう。
これらの火道具などは経卓の引き出しの中か、もしくは箱などにひとまとめにし、お仏壇の外に置きましょう。
★まずは、仏具を配置することです。
お供え物は仏具などをすべて並べ終えたあとにお供えしましょう。
おそらく多くの方は、最初にお菓子や果物などのお供え物を置こうとされて、仏具をあっちへこっちへ動かしていき、並べ方がわからなくなるのではないでしょうか。
仏具を並べることが基本です。
お供え物は、お仏壇の中には置けるだけの量にしましょう。
それ以上は、お仏壇の前や脇などに台を用意し、そちらにお供えするようにしましょう。
特別な時には三具足から、
「五具足(ごぐそく)」に替えてお飾りしましょう。
バランス良く配置しましょう。
※ロウソクの火がお花や過去帳などに当たらないように気をつけましょう
特別な時というのは、
などの際には五具足にすると良いでしょう。
他にもお盆やお彼岸、故人の命日などにしていただいても結構です。
※お仏壇のサイズによっては五具足を置くことが難しいこともあります。
その場合は段違いで仏具を置いても結構です。
どうしても難しい場合は三具足でも構いません。
お荘厳とは、お仏壇のお飾りやそれを整えることをいいますが、ただそれだけではありません。
など、仏具のお飾りのことだけではなく、勤行の作法や声明(しょうみょう)など私たちが行う所作や、お勤めそのものもお荘厳(お供え)にあたります。
つまり、お仏壇を掃除したり整えることもお供えであり、お経を上げることもお供えであり、お仏壇の前に座る姿勢も、ひとつひとつがお供えであるといえます。
また、お仏壇をキレイに整えることは、私たち自身の姿勢を正すひとつのきっかけにもなっていくものです。
ここ四国では真言宗などが多いため、それと比較して、よく「浄土真宗は、盆提灯も御霊供膳も難しいことは必要ないから楽でいいです」と言われることも多いですが、「何もしなくて良い」ということではありません。
まずはお仏壇をきちんと整え、日頃から手を合わせて頂くことが大切です。そのうえで、お寺にお参りし、仏法に耳を傾けることが何よりも必要なことです。
※お仏壇のお飾りの仕方を、写真入りで詳しく紹介している冊子を差し上げます。ご所望の方はお寺にお問い合わせください。